企業の労務管理に求められているのは、適正な勤怠管理です。適正な勤怠管理には正確な時刻の管理をしなければなりません。労働時間とは、始業時間と就業時間を勤怠管理することによって初めて給料の計算や、労務管理を出来ていると言えます。労働ルールの中では、労働者は労働日ごとに始業時間と就業時間を記録して、この記録をもとに何時間働いたのかを把握しなければいけないとされています。
時刻管理をするための具体的な方法ですが、使用者と労働者が目視確認して時間を記録することと、現認することが原則です。実際にはその原則は難しいといえます。よってタイムカードやICカードなどの記録方法が現実的です。中でもタイムカードによる勤怠時間の管理が主流です。
もちろんICカードもタイムカードの一種であるので、アナログで記録するのか、デジタルで記録するのかの違いだけです。勤怠管理は給料の計算だけではなく、平成18年からは健康障害防止のためにも時間管理の要求が加わっています。例えば残業代などがつかない管理職なども含めて、労働者全員の時間の労務時間の管理が必要な時代になっています。尚、労務監督者でも時間の管理は必須です。
時給などの賃金形態を取っていない会社でも時間の管理は必須となっています。ちなみに労務時間の管理は1分単位で賃金の支払義務が発生するなどの指導はありませんので、現実的には1分でも残業すれば残業代を払ってくれる企業もあれば、30分残業しないと残業代が発生しない企業があります。